2017-11-01

ケンチク探訪♪ 05『大先輩の設計した家たち。』


ゆうです^^

先日、新潟市のほうへ大先輩が設計した家の完成見学会に行ってきました。






まずは「サトウ工務店」さんの「新発田の住宅」へ!

→サトウ工務店さんのブログはこちらから。
(写真はブログから拝借しました。)


軒の出の長さがすごい!(なんと1.8m!)

もちろん構造計算による裏付けがとられています。
(軒先でトラス△を組んでいる。)



サトウ工務店さんの特色は、(いろいろありますが)



「個性的な形の建物が多いこと!」



しかも、その形にすべて意味があり、

また、構造計算をしてその形が構造的に問題がないことの裏付けをしっかりとっていること。
(長期優良住宅の取得も全棟しているそうです!)
豊かな暮らしのつくり方。10-4 ー『家の仕様を担保する書類の重要性。』ー




そして、



「空間がとてもスッキリとシンプルにまとめられていること!」


サッシの使い方も屋根の形状も細かい納まりも使っている小物もすべてが洗練されている。


引き戸なんてこんなにスッキリ納まっている!

パッと見ではそこに戸があることがわからないくらい。
(銀色の部分が引き戸の取っ手です。)

シンプルで気持ち良いー^^!!


照明に使われている灯具もシンプル!

メーカーをこっそり教えてもらっちゃいました^^



そしてなにより『プランニング力』がすごい。


その敷地にあった建物を設計しようという力がすごいんです。
(その結果として、建物形状が個性的になる。)



シンプルモダンが好みで、特に特殊な敷地に計画を考えている方は

「サトウ工務店」さん

ぜひ一度見学会に足を運んでみると良いことがあると思います^^


(そして佐藤さんは本当に良い人!いつも笑顔で若い!
 「この人と飲みたいなー♪」と思わせる人でとてもひかれます^^)


造作のオリジナルキッチン。
調理するの気持ちよさそー!







―――――


続いては、、、


ネイティブディメンションズ」さんの「ミニストック05」へ!

→ネイティブディメンションズさんのブログはこちらから。




ネイティブディメンションズの鈴木さんは、

現在、僕が在籍している事務所の所長の元部下。

つまり、鈴木さんは僕にとって兄弟子なんです^^!


しかも僕は常々、


「独立して設計するなら『小さな家』を。」


と考えていたのですが、


鈴木さんは『とっても小さな家=ミニストック』をすでに設計して提供している!!


数年前にネイティブディメンションズさんの存在を知ったときはいろんな意味で衝撃でした。


「チクショー!先にやられたー!(すげー!)」


というジェラシーと、


「なんて身近に似た思想の先輩がいたんだー!超ラッキー^^!」


という思いが交錯してワクワクしていました。


その後、縁があり鈴木さんとつながることができまして、

事務所にお邪魔したり、現場を見学したり、飲みに行ったりと、今ではとてもお世話になっています。

ユーモアたっぷりでおしゃれで笑顔が素敵な方です^^

目の前は一面のモミジ。これから真っ赤に紅葉するらしい。




ネイティブディメンションズさんの特色は、



「とても小さな家のなかに密度の高い内容をまとめている!」



ミニストックは延べ床面積18坪!小さい!!
(18坪=1階の大きさが約畳18枚分×2層)



そして、ネイティブディメンションズさんは『家具の設計』が得意なんです。

小さい家は、細かく便利な家具や収納がないと、不便になってしまいます。

逆に、詳細な家具計画があることで、小さな家は大きなゆとり(使い勝手の良さ)を生み出します。

大きなダイニングテーブルもオリジナルのもの。
天板の下の見えないところにAV関係を収納する棚が隠されている。




そして、


「構造、断熱のレベルが高いこと!」


これは、僕の在籍している設計事務所も同様です。


家に必要な条件は、

「パッと見のオシャレさ」



「使い勝手の良さ」

等だけでは足りません。


もっと大切な基本的な条件は、


「耐震性が確保されていること。」


「冬暖かく、夏涼しい室内環境を光熱費を抑えて実現できること。」
(=高気密高断熱であること)


だと考えています。


これが最低限満たされていなければ、いくらおしゃれであっても

何十年も家族と暮らす「家」とは言えないと思います。

小さな家の中に計算された構造がデザインとして表されている。
これはしっかりと構造を理解している設計者でないとできないこと。
(構造を理解している設計者は一級建築士であっても少ない。)

「『構造』を『デザイン』として見せる。」

鈴木さんの設計思想。


床下の様子。
基礎の高さが1mあり収納として使える。

そしてなにより基礎が高いことで、家の耐久性は飛躍的に高まる。

通常の家は地面から1m以下は薬剤で防腐防蟻処理を施さなければいけないが、基礎高を1mにすることで薬剤に頼る必要がなくなる。
薬剤を使わないため家族の健康への心配も少ない。


この高基礎は、現在在籍する事務所の所長から始まる設計の系譜です。


「僕もこの基礎の良さを伝えていく一人になりたい。」

と思っています。

写真はサトウ工務店さんのブログより。
(知らぬ間に撮られていました。)
大先輩のブログに載ることができて嬉しい^^




佐藤さん、鈴木さん、素敵な家を見学させて頂きありがとうございました。

お二人に負けないよう精進していきます。

これからも宜しくお願いいたします。




とりあえず、忘年会楽しみにしてます^^!

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